【映画】依頼人 - backto’s diary

アマゾンプライム対象作品であることを最近知り感動＆即鑑賞。

と言ってもDVD持ってるからいつでも観れるのだけど。

ただ、今まではブラッド・レンフロ目当てで観ていて

正直内容は二の次だったので改めてちゃんと観たところ、

新しい発見が沢山あり、今までとは違った視点でいい映画だなぁと感じました。

二人の敵対同士から認め合う対等関係への変化は、ハリウッドによくありがちな

恋愛関係ではなく男女の友情を感じさせるもので、ちゃちな恋愛ものに飽き飽きしていた私としてはツボでした。

余談ですが、ハリウッドは恋愛に依存しすぎ。。。恋愛描写は人の情に簡単に

訴えかけられるから入れたい気持ちは分からなくもないけど、

そのせいで作品が駄目になることも多いんだよね。。。

あとは、この映画のテーマがアメリカの司法制度に対する問題提起にもなっている

ということも改めて認識出来ました。

司法は大人に対してだけでなく、子供に対しても平等にその権利を行使されるべきであるのに、大人の都合の良い様に振り回され権利が蔑ろにされてしまう、

それに対して真っ向から立ち向かう子供の姿を通じて、大人たちの傲慢さと

司法制度の脆弱さを映し出しているのだと感じました。

その様な視点で観ると、この映画はただのサスペンス作品ではなくなるんだということに気が付いた時、この映画の本質を理解した様な気がして嬉しかったですし、

更に面白く鑑賞することが出来ました。

あとはブラッド・レンフロの美しさ。いつ見ても顔が整いすぎていて目の保養になります。。。演技は、まだ未完成な部分も多々あるけど、ふと見せる憂いのある表情が、

言葉は無くとも相手の情に訴えかけるものを感じさせ上手さを感じました。

そして、なぜこんな素晴らしい俳優が早世してしまったのだと改めて悲しくなりました。

確か死因は薬物でしたが、この映画の様に誰かが彼を守り、正しい道へ導いてあげられなかったのかと思うととても悲しい。。。

この映画を見るたびに悲しさがこみ上げてきますが、この素晴らしい俳優を忘れない為にも

大切な作品としてこれからも鑑賞し続けたいと思います。