【映画】ジャンゴ(ネタバレ有)
タランティーノ作品ブームにつき鑑賞。
この作品でも大好きなクリストフ・ヲルツさんが出ており期待大!
しかもレオ様やサミュエルさんも出ているとなれば期待しない訳がありません。
あと何気にゾーイ・ベルさんも出てたね。超チョイ役ですが。
本当に好きなんだなー。デス・プルーフでかなり危険なスタントもこなしてくれたから感謝の気持ちもあるのかしら。
さて、肝心の内容ですが。
イングロリアスの系譜を継ぐ史実を基にした復讐劇でしたが、テンポも良いですし何より感情移入し易い、とても分かり易いストーリー展開だったと思います。
愛する妻を助ける、という映画の王道ストーリーで言ってしまえば何の捻りはないのですが、敵である白人達の非道さがこれでもか!というくらい描かれていて、単なる妻奪還劇ではなく、スカッとする復讐劇に仕上げているところが恋愛物に興味のない層の心も掴んだのではないでしょうか。まさに自分もこっち派。
ただ、そこまで中毒性があるかと言えばノーですね。イングロリアスの方が断然中毒性は高かった。それは恐らくキャラのインパクトの違いだと思います。
今作は突出した強烈なキャラがいないんですよねぇ。レオ様の農場主やサミュさんの執事が当てはまりそうなのですが、今一歩なんですよ。恐らく途中から出てきて出演時間が少なく、キャラの掘り下げが完全に出来ていないことが原因だと思います。
いや、作品のキャラとしては十分に機能していますし良いんですよ。でもインパクトに欠ける。それはひとえにイングロリアスのランス大佐が強烈すぎたせい!
もうあのキャラと比べたらどの作品のキャラも霞みますわ。仕方ない。
でももう知ってしまったからには比べることは避けられない。。。
ああ、これが幸か不幸かどちらなのか・・・。
因みに今作でヲルツさんは二度目のアカデミー賞を受賞されたそうですが、正直前作程のインパクトは感じられなかったなーと。いや、素晴らしいことは変わりないんですけどね。しつこいようですが、ランス大佐が素晴らしすぎて!!
という訳で、作品としてはタランティーノ節が炸裂しており、緊張感、バイオレンス、魅力的なキャラ、テンポの良いストーリー展開、どれも観て損はない程の満足感を得られる作品です。
が、イングロリアス程のインパクトと中毒感は無いというのが個人的な感想。
これは好みの問題ですからね。。。ネットの評価だとジャンゴの方が評価が高いようですし。
とにもかくにも観て損は無しの良作です!