【映画】君の名前で僕を呼んで(ネタバレ有)

前々から気になっていた本作。友人が大絶賛していたのも後押しとなりやっと鑑賞。

 

 

一言で感想を言うと「切ない」ですね・・・。

 

気になるところをピックアップしてあれこれ言いたいと思います~。

 

①視点を変えると違う作品に感じられる

 本作は「恋愛」と「人生」というテーマ、それぞれの視点で見ると印象が変わる気がします。

 「恋愛」のみに主眼を置くと、正直目新しさもないですし、寧ろバッドエンドで胸糞悪いです。というか、大人につまみ食いされた可哀そうな純粋な子供の話ぽく感じられてしまって、オリバーふざけんな!てなります(笑)

 では「人生」に主眼を置くと、それなりに教訓が得られる作品だと思います。それは「自分らしく生きることの大切さ」だと思います。オリバーとエリオットはお互いにバイで、その気になれば女性とも付き合うことが出来ますが、その環境は異なります。オリバーは終盤で父親からゲイであることを受け入れてもらえないことを示唆しますが、一方、エリオットは理解のある両親に受け入れてもらうだけでなく、応援してもらっています。この両者の環境の違いがエンディングに繋がっているんですね。オリバーは世間体を選び女性と結婚することになる一方で、エリオットはガールフレンド候補だった女の子と一生友達でいることを約束する。即ち、エリオットはゲイとして生きていくことを選んだ訳です。

 この2人の対照的な生き方をみせることで、観客に人生について問いかけている気がします。我々は彼らと同じ環境ではないにしろ、必ず環境に左右されながら選択を迫られますよね。環境に順応するか逆らうか・・・。自分はどう生きているでしょうか。。。

 単なる恋愛映画として観ると正直つまらないですが、彼らに自分の人生を投影することで、人生について深く考えさせる作品だと思いました。

 

②とにかく主人公2人が美しい!

 とは言いつつ、恋愛映画の鉄板である美形同士の恋愛ものとしても十分に機能しています。とにかく2人が美しい。瑞々しいこと。。。性描写も割と生々しいのですが、この2人が演じるとなぜか爽やか・・・。ある意味、2人を愛でる作品でもあります。

 

 

 ストーリーに斬新さはありませんが、ジワジワと心に響いて残る作品だと思います。一見の価値ありですので是非!