ボヘミアン・ラプソディ(ネタバレあり)

公開当時、超話題となっていた本作。周りも大絶賛している人が多かったので、気になってはいたのですが、話題作程敬遠してしまう拗れた性格なもので、本日初めて鑑賞。

 

 

で、感想ですが、良作だけれど内容が薄っぺらいように感じました。というか、QUEENのことを予め知っている前提な気がしました。故にボーカルの名前と彼がエイズで亡くなったこと以外は知らない自分は、話が深堀されることなく展開されていくテンポに着いていけず、いつの間にか終わっていた印象。

 

QUEENの伝記というより、彼らの曲の伝記という感じですね。作曲やライブのシーンは圧巻で感動しましたし。

 

それでも、もっと登場人物の内面を丁寧に描いて欲しかったなと。せめて主人公のフレディだけでも。酒やドラッグ、最低男のポールに依存していく様が結構唐突に感じました。いや、何となく想像は出来ますけど、映画としては雑すぎ。

 

それにしても、ロケットマンのエルトンといいフレディといい、善人ヅラした悪い男に寄生されてしまうのが見ていて辛い!人の愛を弄ぶ奴は許せん!

両者に共通するのはどこか愛に飢えていること。そしてゲイであることの葛藤。それらを乗り越えて最後は自分を大切にしてくれるパートナーを得ることで心が満たされる。

 

人生において大切なことは経済的な成功だけでなく、愛されているという実感を持って生きていけることなのでしょうね。自己効力感が低いことは悲劇に繋がるのだなとしみじみ思いました。